マーケティング系勉強会はなぜ有償なんだろう

むかしから思ってることなんだけど、Webアナリティクスやマーケティング系のユーザー会・勉強会って、なんで有償でかつ会費が高いのだろう。まあ、非IT業界のそれとくらべたらまだダンピングだというのはわかるよ? それでもね。

申し訳ないながらも実名を出すと a2i さんなんかも会費がとても高い団体なわけだが。きょう、某電子書籍屋を見てたらメールマガジンの過去記事を合本で販売してるのね。ちょっとさすがに・・・会員から会費とってさらに物販してたら、純営利団体だよね。中の人が苦労してないとは言わないけどさ。

たとえばセミナーとかやって講師お足代くらいは出せたほうがいいと、ぼくも思う。それはエンジニア系勉強会がきちんとできていない欠点なわけで。

しかしテーマと商品が明確に決まっていて、ベンダーや代理店からいくらでも搾り取れそうなマーケ系の団体で、参加者に大きな負担を強いるのは戦略的に間違ってるだろと思う。

もともと日本の会社は社員の勉強会やスキルアップ支援に正規コストを支払うのをいやがる。年10万とか個人から会費取ったり、企業会員で数十万とか取ろうとしてたら、社員が個人で自腹切るくらいしか見込めない。つまり現場からの参加が期待できないわけだ。

本来、こういうユーザー会とか勉強会はボトムアップでプロダクト採用を推進する絶好の機会なので、それで損をするのはほかならないベンダーだ。ちょっと考えればそれくらいわかりそうなものだ。

団体側にしたって、マーケとかやるのは企業所属の人間だけとは限らないってわかってるはずだ。フリーランスのコンサルタントも十分人材が育ってる世界だし、そもそも生業がマーケ以外の人間が飛び込んできたほうがコミュニティの活発化が期待できる。同属社会なら会社で十分でしょ。フリーランサーや他業種から切られて、人数も増えない質も高くならないのはコミュニティにとってうれしいことのはずがない。

やっぱりね、そういうところをきちんと考慮したうえで、みんなにメリットのある団体や勉強会をつくるべきだと思うよ。