WindowsでReSTエディタ「ReText」を5分くらいでインストールする
|ePub 生成環境をいろいろと模索している。個人的には Markdown がいちばん軽量でいいなと思っているのだが、CommonMark運動に見られるように方言や実装の動きがまちまちで混乱している。業を煮やして、ちょっと ReST も試してみることにした。
ReSTの弱点は、Markdown に比べるとプレビュー機能つきのエディタ環境(一種のWYSIWYG環境)が少ないということだ。というか、たぶん、この「ReText」しかないんじゃなかろうか。画面はアイキャッチで出しているキャプチャのとおり。勘のいい人はわかるだろう、Qtベースのマルチプラットホーム実装でWindows版もある。
ということでWindows向けにインストール手順をまとめてみた。さいきんは Chocolatey の普及で OSS の Windows への導入がかんたんになってきた。Python や Qt が入ってない環境でも5分もあればインストールできてしまう。
- Chocolatey をインストールする
管理権限のあるコマンドプロンプトで
@powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((new-object net.webclient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin
- 続けて Python 3 をインストールさせる
cinst python3
- Windows版PyQtをデフォルト設定でインストールする。ただし 32/64 ビットのいずれかをOSに合わせて選ぶこと
- システム環境変数
PATH
にC:\tools\python3\Scripts
を追加 - システム環境変数として
QT_PLUGIN_PATH
にC:\tools\python3\Lib\site-packages\PyQt5\plugins
を設定 - コマンドプロンプトで以下を実行
pip install ReText
これでインストールは完了!
起動するには、
python C:\tools\python3\Scripts\retext
などとすればよい。
さて、実際に使ってみての感想だが…。
- いちばんだいじなはずだが、ときどき ReST の解析に失敗する
- レベル1見出しを手打ちするとどうしてもエラーになるかプレビューに反映されない
- そのほかの機能が少なすぎる
という感じで、うーん…だった。なんかほかにいいツールないのかしらん。