[Windows で Go] 動作環境を整備しよう
|(この記事は「WindowsでGo」の第2回です)
整備指針・開発環境
さて、Go でのプログラミング環境を整えるにあたって、指針を決めておこう。
まず開発環境だが、この一連の文書で想定するのは以下のとおり:
- Windows
- Windows 8.1 x64で動作確認。
おそらくそれ以前・以降でも動く - CygWin/Mingw とかは(直接的には)使わない
- Windows 8.1 x64で動作確認。
なんか Windows でコーディングしてると石を投げられそうな風潮が最近あるが、
個人的に、
- Apple製品を買ってはならないという一族の掟がある
- 自分の若いころはX環境なんか一部のブルジョアのものだったんじゃあ!というねたみ
から、Windows にこだわる。異論は認めない。
また、ツール類のインストール時には、 できるだけ再現性の高い方法をとる
ようにする。make && make install でいいと思っていた時代が、ぼくにもありま
した…。人生の貴重な時間のムダなので、パッケージ化システムを有効活用する。
これだいじ。
あと、 Goスクリプトの拡張子は .go にしておくということで。拝領。
Go自体のインストール
ということで、さっそく Go をインストールしてみよう。ふつうは
から、適当な「msi」ファイルをダウンロード・実行する。が、2010年代のいま、
Windows でもパッケージマネージャを使わないことは許されない風潮があるので、
を使ってみよう。ちょっと毀誉褒貶あるけど、遅れてきたWindows用パッケージ
マネージメントシステムだ。
手順は以下のとおり:
Windows
+R
を押す- 以下をコピペして実行(1行です)
@powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -Command "iex ((new-object net.webclient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin
- もいっかい
Windows
+R
を押す - 以下をコピペして実行
cinst golang
※2015/02末時点では v1.4.2 がインストールされた
これだけ。実際に正常に動くかどうかも確認しておこう。
- コマンドプロンプトを起動
- 以下を実行
> go
ヘルプメッセージが表示されればGoが正常に導入されている - 以下を実行
> set | findstr "^GO.*="
GOROOT=C:\tools\go
などと出れば正常に環境変数が設定されている
ということであっという間に終わってしまった。
Windowsだからといって「マウス使わなくちゃいけなくて面倒~」
などということはないのだ!
参考までにこの手順でインストールされる環境の情報をまとめておこう:
go.exe
のインストールパスはc:\tools\go\bin\go.exe
- 上記実行ファイルへのPATHは自動的に追加されている
- 環境変数
GOROOT
はC:\tools\go
Goスクリプトを直接起動できるようにする
UNIXだと、
- スクリプトファイルの1行目に「shebang」として
#!/usr/bin/env perl
などと書く - スクリプトファイルに
$ chmod +x script_file
などとして実行属性をつける
ことで、
$ ./script_file
とするだけでスクリプトファイルを実行できる。
Windows でも、あまりやっている人はいないが同様のことができる。
しかも、いちど設定すれば同じ拡張子のファイルすべてに適用される。
ついでなのでやっておこう。
手順は以下のとおり:
- スタートメニューから「コマンドプロンプト」を探し、
右クリックして「管理者として実行」をクリック - 開いたコマンドプロンプトで、
> setx PATHEXT %PATHEXT%;.GO -m
を実行 - 続いて、
> assoc .go=goscript
> ftype goscript=c:\tools\go\bin\go.exe run %0 %*
を実行
これで、今後は、script_file.go
という Go スクリプトを書いたら、コマンドプロンプトで
> script_file
と打つだけで実行されるようになる。便利!
ということでした…。さて、
一回目で Hello, World までいかない言語ハウツウ記事って珍しいが、
次、第三回でいよいよ Go のスクリプトを動かす!