さすがテレ東!「モンスターズ/地球外生命体」を視たよ
|コンソールと格闘していたら、今日のテレビ東京「午後のロードショー」で流れたのがこの映画。「モンスターズ/地球外生命体」。
テレ東といえば午後ロー、今は亡き木曜映画、深夜帯での映画チョイスが神がかっていることで有名だけど、今回もさすがですよ! 奥さん! なぜって、この映画、24日から公開の新生ハリウッド版ゴジラの監督による作品だから! でも監督・俳優みんな無名! ほかの局ならぜったい真似できないセレクト!
- 監督
- ギャレス・エドワーズ
- 制作年・国
- 2010年・イギリス
あらすじは、
- メキシコあたりに地球外生命体が繁殖するようになっちゃった
- アメリカは北上してこないようにドンパチやって対抗してるよ
- 報道カメラマンの主人公は一攫千金をねらって現地に潜入
- でも、偶然ケガをして取り残された令嬢をアメリカに連れ帰るよう、
社長に命令されちゃった。危険だけどがんばって帰るよ!
という感じ。
視てていちばん気に入ったのは、とにかく画づくり。
- 超低予算でメキシコのスラムに行ってそのまま撮っただけなんだけど、
そのおかげで主人公視線での現実的なカタストロフをうまく切り出すのに
成功している。なるほど怪獣が跳梁跋扈してたら街はこんな
ふうになっちゃうよな、という感じ - いっぽうで、メキシコの町の人々の躍動感とか、主人公が子どもたちを
ひまつぶしに撮影するところとかは、画としてすごくきれい。これが、
あとで出てくる主人公のとある行動と対照的で、ちゃんと感動を呼ぶ
ようにつくってある
で、最後のオチもふつうの映画なら陳腐なんだろうけれど、怪獣映画
としては画期的で、コミュニケーションとか相互理解のたいせつさを
露骨に訴えてる。おもしろい。地球外生命体、主人公と令嬢、
主人公と息子、令嬢と婚約者…。つながろうとする意志が重層的に描か
れている。これ、なんのジャンルの映画だっけ、という感じ。
とにかく低予算なのでポップコーン食べながらわいわいして視る作品
じゃあないけど、時間のあるときに吹き替えで鑑賞すると味わい深い。
というか、これを視たので25日公開のゴジラに期待せざるを得なくなっ
た…。